70年7月まで続いた大型景気。第二次世界大戦後の日本経済は、73年末の第一次石油ショック(オイル・ショック)を境に高度成長から安定成長へと転換したが、石油ショック以前における6回の好況のうち最長がいざなぎ景気で、56か月間続いた。いざなぎ景気に続く不景気は1971年 12月まで17か月続き、両者をあわせた1景気循環としても最長である。
いざなぎ景気の特徴の第一は、それまでの高度成長が輸出と民間設備投資主導であったのに対し、建設国債を原資とした公共事業すなわち財政投資が新たに参加したことである。
しかし当時わが国の国債市場がまったく未整備であったので、国債を民間金融機関がまず引き受け、一定期間後に日本銀行がそれを買上げる買いオペレーション(買いオペ)が行われるようになった。
同時に、証券会社が個人、企業に国債を売る国債市場も開発される。